「国譲の座」(くにゆずりのざ)<約40分間> 出雲神話からの話
<登場神:大穴貴命・ 天若日子命・下照比売命・供奉・佐具売・雉神・武美賀槌命・経津主命>
古事記や日本書紀等の日本の古い神話で出雲の「国譲り」と呼ばれる話を元にした神楽の演目です。天上の高天原(たかまがはら)に住む天照大神(あまてらすおおみかみ)等の天津神(あまつかみ)の神々は、自分達の子孫が本来、地上である葦原中国(あしはらのなかつくに)を治めるべきと考え、地上の出雲にいる大穴貴命(おおなむちのみこと)【=大国主命(おおくにぬしのみこと)】の元へ使いを派遣します。派遣されたのは天若日子命(あめのわかひこのみこと)で、弓矢を持って大穴貴命に対し、国を譲るよう迫ります。しかし、大穴貴命は承諾しません。そこで天若日子命は弓矢を構えて戦いとなりますが、大穴貴命には敵わず、佐具売が傘で天若日子命を取り押さえます。
大穴貴命は自分の娘の下照比売命と結婚の誓いの「合わせ神楽」を舞うように天若日子命に伝えます。お神楽を舞い終わると、大穴貴命は三々九度の盃を交わそうと言い、供奉と佐具売に酒と盃を持ってくるよう命じます。盃を交わすと、2人が寝屋に入るように屏風を持ってくるように供奉達に申し付けます。2人は寝屋に入ります。
地上を平定に行った天若日子命がなかなか帰って来ないので(神話では8年間)、天津神達は雉神(きじがみ)を派遣して偵察に伺わせます。空を飛んで様子を探っている雉神を見つけた佐具売は、天若日子命に教え、天若日子命は弓矢で雉神を撃ちます。すると天から「返し矢」が返ってきて、天若日子命の胸を射抜き、天若日子命は果てます。
そこで次に派遣されたのが、武美賀槌命(たけみかづちのみこと)で、鉾を持って大穴貴命に国譲りを求めますが、拒みます。ここで戦いの立ち回りとなり、武美賀槌命に経津主命(ふつぬしのみこと)が加勢します。いよいよ敵わないと観念した大穴貴命は、「三神和合の巻物」を差し出し国を譲
ることを承諾します。武美賀槌命と経津主命は巻物を受け取り、大穴貴命に退くように促し、武美賀槌命と経津主命は勇んで帰っていきます。
<国譲りの後の続きは、天津神が地上に降りてくる「天孫降臨」の話となります。>
(武美賀槌命:茨城県鹿島神宮の主祭神。経津主命:千葉県香取神宮の主祭神)


